美術館開館10周年記念公演
舞衣夢(マイム)2004
富士山縁起・深遠な愛の物語
2004年11月11日(木)・12日(金)開催
【ストーリー】
時は神代の時代、野山は豊かな翠巒(すいらん)に覆われて、えもいわれぬ美しさに満ち溢れていました。わけてもその類稀な美しい佇まいの富士の化身、木花咲耶姫はこの地上の万物の崇拝の的でした。この木花咲耶姫は幾万年もの間、この世で最も尊い神、「日輪」に片思いし、恋の炎に焼かれて物狂おしい歳月を過ごしていました。
木花咲耶姫の恋心をいさめ、富士の守り神としての天命を諭さんとして風神・雷神が嵐を巻き起こしますが、木花咲耶姫は恋の炎をさらに燃え滾らせます。見かねた日輪は二人の菩薩を木花咲耶姫のもとに遣わし、自身と木花咲耶姫の天命を諭します。日輪の導きにより狂おしい恋心をより深遠な「慈愛と菩提心」に昇華させることができた木花咲耶姫は、真の富士の守り神としてその後富士一帯を災難から護り通しました。木花咲耶姫の加護を受けた富士は日輪の慈愛のもと、今も一段と美しく輝き続けています。
■出演
日輪: 橋岡 久太郎
木花咲耶姫:中村 音子
風神・雷神:天野 宣&阿羅漢阿羅漢:清水 春斐古 / 守山 芳憲 / 外舘 晃阿羅漢:谷口 武芳 / 天野 卓 / 飛田 邦秀
二人の菩薩:木村 公一 / 佐藤 唯文
■ナレーション:黒柳 徹子
■テーマ音楽:「月光」~Theme of Itchiku(作曲:高見沢 俊彦 THE ALFEE)
■スタッフ
振付:花柳 萩
結髪:権正 則子
メイクアップ:甲伊 さくら
着付:関谷 ふみ子 / 平田 イミ
かつら:大澤かつら
音響:サウンドマン 土肥 進
構成:アイ・モーション 岸 隆司 / 玉木 秀一
舞台監督:白井 理英
制作進行:青木 千恵子
■原作:竹岡 美砂 (三つの恋の物語り)
■美術・衣装・演出:藤井 英治
■脚本・プロデュース:久保田 悟嗣
■協力:天祥庵 / 天野 正美・多枝子
■後援:一竹工房 / (株)一竹辻が花