一竹工房開設45周年記念公演
舞衣夢(マイム)2006
創作能・時空を超えた愛の物語
2006年11月9日(木)・10日(金)
【あらすじ】
今は昔、この地は碧く澄んだ湖を抱き、人も生き物達も豊かな暮らしを営んでいました。 ある日、この地を護る皇子は湖の波打ち際に倒れている美しい娘に出会い、その娘に恋をしてしまいました。 実はこの娘はこの地を乗っ取ろうとしている妖怪の化身だったのです。
娘は皇子の純粋な真心と愛に触れるうち、我が企ての醜さに気づき始めました。 しかし、妖怪としての定めを断ち切れずに、ついにその姿を現し、混乱に巻き込んでしまいました。
そんな姿を見た皇子は妖怪に娘の心を取り戻させることに自らの命を懸けました。 皇子の真の愛に触れ、妖怪は娘の心を取り戻すことができました。 しかし、妖怪として生まれた身の上、決して人間にはなれない。 その運命を嘆き悲しみ、湖に消えてゆきました。
皇子も後を追うように湖に進み、やがてその姿も見えなくなりました。 現世で添い遂げられなかった二人は時空を超え、天上界で結ばれました。 二人の魂は可憐な野の花となり、来る年も来る年も咲き続け、この地の平和と繁栄を見守っています。
■出演
娘・妖怪:9世 橋岡 久太郎 Hashioka Kyutaro能楽師 シテ方・観世流
皇子:安田 登 Yasuda Noboruワキ方・下掛宝生流
語部:小笠原 匡 Ogasawara Tadashi狂言方・和泉流
大鼓:高野 彰 Takano Akira大鼓方・高安流
笛:藤田 貴寛 Fujita Takahiro(11月10日出演)笛方・一噌流
笛:成田 寛人 Narita Hiroto(11月9日出演)笛方・一噌流
■スタッフ化粧:権正則子
着付け: 関谷ふみ子 / 平田イミ
音響: サウンドマン / 土肥進
構成: アイ・モーション / 玉木秀一
制作進行: 青木千恵子
■協力:天祥庵 / 天野正美・多枝子
■後援:一竹工房 / 一竹辻が花
■作・演出・衣装:藤井英治
■プロデューサー:二代 久保田一竹「悟嗣(さとし)」